#5 高野山へ その1


そもそものきっかけは、

いつもの通りと言いますか、この五反田整体院にいらしてくださる方からの会話からだった。


そもそも論で言えば、私は 整体業をしておりますが、

来院される方々を、【患者さん】 と捉えていませんし、

恰好つけて【クライアント】と表現したりもしますが・・・

結局のところ、写し鏡なんですよね。

自分という内面を、わかりやすく逃げれない感じに表現してくれる存在。


いつも思うのが、いったいどちらが患者なのだろう、と。


まあ、それはさておき


『せんせー、高野山の奥之院 めっちゃいいから行っといで!

 日帰りで全然行けるから!』


と、そう言われたのだ。


こういう展開になると、意外に私は素直に従う。


ということで、さっそく飛行機のチケットとレンタカーを手配する。


そして、当日・・・。


早朝、7時羽田発のフライトにて関西国際空港に降り立つ。


初めての関空。数日前に、震度6の地震があった大阪ではあるが、

離れているせいか、そんな雰囲気はナシ。


さっそくレンタカーを借りて、高野山に向かう。


このあたりから感じるのが、コンビニでもレンタカー窓口でも、

大阪弁がメインに聞こえる。

テンポの良さ、歯切れの良さ、とてもいいリズム感。


レンタカーを無事に借り、さっそくスタート。

この段階で空港を9時発。


途中、慣れない関西の道に翻弄されながらも

ようやく高野山に上がる場所までたどり着く。


さすが、高野山 というだけあり、

要は、山道。クネクネとした道を、ひたすらクルマで上っていく。


このあたりから思うのだ。遠い、と。


上がれど上がれど、道は続く。


これ、クルマですけど 先人の方々、

それこそ空海は、これを自分の足で歩いて上がったと思うと

ヒトのカラダの可能性を信じずにはいられない。


そして、山道を走ると

ついに到着する高野山の地にたどりつく。


たどり着いて、最初に感じたことは

えもいわれぬ違和感だった。


それは神秘的な空気感ではなく、自分の過去の経験データと

目の前の現実が噛み合わない感覚。


最初こそ、その正体がわからなかったが

少し経つと気づく。


そう、あまりにも平地が広がっていることへの違和感なのだ。


伝わりづらいかとは思いますが、


散々、山道をのぼって、そして降りて

山ひとつ越えたら平地が広がっています。


それならわかるのだ。


神奈川県出身感覚で言えば、山を越えたら鎌倉です、

と、いうのがしっくとくる。


にも関わらず、山の上にこれだけの平地が広がっている・・・


これだけでも、私にとっては高野山のこの地が特別なものいう感覚で

いっぱいになった。


そして、レンタカーを駐車場に停め

いよいよ高野山の地に降り立つ。


つづく

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